私たち専門職が介入していても、利用者さんの転倒を完全に防ぐことは難しく、特に独居や日中独居など、周囲の目が行き届かないケースでは、たびたび転倒を繰り返されることもあります。

そんな時、動作だけでなく、何をしようとして転倒したのか、行動の目的を知ることがとても重要となります。

洗濯物ぐらいは自分で片付けたいと思って…
服を汚してしまったから、家族には言いづらいし自分で何とかしようとして…

など理由は様々ですが、周囲に迷惑をかけたくない、自分の出来ることは自分でしたい、という思いを強くもっておられる場合が多いです。

そのような思いを持っている方に、転倒リスクの高い動作や危ない箇所について、「これは危ないので止めて下さいね」と行動を制限しても、なかなかうまく伝わりません。
なぜなら「~したい、~しなければ」という思いが「身体が思うように動かない」事実を上回るからです。

私たちは専門職として、利用者さんが少しでも動きやすいように機能的な改善を図ることももちろんですが、利用者さんの行動を制限するのではなく、利用者さんの思いを汲み取って、より安全にその行動が出来る方法・環境を考えていけるよう日々取り組んで行かなければと思います。

佐々木写真