前回につづき、iPadやiPhoneをスイッチで操作するために必要なことや、Kさんの使われているスイッチについて紹介します。

iPadやiPhone(iOS7以上)には『スイッチコントロール』という外部スイッチで操作するための機能が標準的に搭載されています。
スイッチ入力でiPadやiPhoneを操作するために必要なものは、
①iPadまたはiPhone本体
②スイッチインターフェース
③外部スイッチ
の3つです。

②のスイッチインターフェースは「できiPad」はじめ、なかなか高額なものが多いですが、助成費対象になっている自治体もあるそうです(京都は検討中とのこと)。今回はNPO法人『ICT救助隊』から比較的リーズナブルな価格で分けていただきました。
③の外部スイッチは市販品をそのまま使えることは少なく、個々に合ったものを自作していく他ないようです(当社大阪本部の9/9のブログでも紹介されていました)。

Kさんにとっては筒の上面にスイッチがあり、手のひらに筒を握り、親指で操作するのが良い、というところまで分かり、そばで見ていたKさんのご主人が、「なるほど。スイッチはちょっと考えてみます。」私も、翌週までになんとか使えるスイッチを用意すべく、比較的近い形と思われるフィルムケーススイッチのキットを組み立ててはいたのですが…翌週訪問するとすでにご主人手作りのスイッチでiPadを使いこなしているKさんの姿がありました!

スイッチ

 

 

 

 
このスイッチ、私のイメージしていたものを遥かに超える完成度で、もちろんフィルムケーススイッチよりも柄の長さや素材、スイッチのクリック感など全てKさんに合っていて、感動しました。でもご主人は「お恥ずかしい。こんなん誰でもできますよ。家にあったものでバババっと組み立てただけですから。角も取ってないしモノラルジャックも使ってないし…」聞けば聞くほどアイディア満載で奥深い世界でした。電子部品のお店を教えていただいたり、試作品を今後の参考にと譲ってくださったり、大変勉強になりました。
スイッチコントロール機能自体も、使いこなすのはなかなか難しいですが、Kさんは短期間でかなりの機能を習得されたようです。現在は、大きな操作は手で、細かな操作はスイッチで、というように、便利に使いこなしておられます。
(言語聴覚士 英 香里)