先週、大阪で社内研修会がありました。
年2回、全社員の集まる会社主催の研修会です。
普段はご利用者さんにマンツーマンで接する仕事が主ですが、
このような集まりに参加することで会社全体の意向を再確認することができます。

研修では毎回、学術部の方より上手くその時々にあったテーマが提示されるのですが、
今回は「コミュニケーション」がテーマでした。
組織内やその他の場におけるコミュニケーションをどのように構築すべきか、いくつかの角度から考えさせられる内容でした。

“組織”と言いますと人の体を扱うことが仕事である私は、すぐに“身体の組織”というものを思い浮かべてしまいます。研修を受け終わり、ふと昔のこんな出来事を思い出しました。

当時ベストセラーとなった養老孟司氏の『バカの壁』という本があります。
ある日、職場のお医者さんに「おい高橋、心の所在ってどこにあるか知っているか。」と尋ねられたことがありました。
その時ちょうど『バカの壁』を読んでいた私は、躊躇なく「循環でしょう。」と答えました。
するとそのお医者さんは「それは、バカの壁だろう。」と少し残念そうに言われました。
おそらく、そのお医者さんはもっと違う答えを私に期待したのかもしれません。
しかし、本に書かれてある通り、心の様相≒循環はあながち嘘ではありませんでした。
実際、うつ傾向のある患者さんにストレッチや自転車こぎなど少し汗をかくようなことをしてもらうと
2週間ほどで軽快されるということがありました。
また、循環が良いと術創部の治癒経過などが良いこともよく言われることです。
このように身体の循環が細胞組織やひいては精神にも作用するということを体験的に知ったのはその頃です。

このようなことを思い出して、
もしかしたら組織内におけるコミュニケーションとは身体の循環のようなものなのかもしれない、
そんなことを思った研修会でした。
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理学療法士 高橋