今回は、以前作成した洗体の自助具を紹介します。

独居の方で※COPD(慢性閉塞性肺疾患)を患い、前に屈んで足元を洗う、また腕を大きく動かして背中を洗うことに困難感を訴えられていました。
介助での入浴を拒否され、自身で洗いたいとの希望がありました。
既製品も販売されていましたが、お試しの意味やリハビリが開始されたばかりで紹介の意味もあり、
100円の布団たたきと食器洗い用のスポンジで図のような自助具を作成しました。


柴田PTブログ


上図では強く擦れないとのことで、ご本人の使用感も考えて下図のように修正しました。


柴田PTブログ2


表面に硬めのスポンジを重ね、柄の彎曲部を金具で補強、握力低下も考慮して把持部を熱可変するゴムで加工し太くしました。
計400~500円程、私自身も勉強させて頂けるので、安全性さえ問題なければボランティアで試作しました。
使用感は完璧とまではいきませんが、利用者様と一緒に話し合って作り上げる過程もまた大切だなと感じました。
そうする中で他の助言にも耳を傾けて頂けるようになり、呼吸苦でパニックを起しやすい姿勢等も理解して頂けました。
自助具があれば解決というわけでもなく、上手く当てはまってそれだけで日常生活動作のレベルがアップするというのは、中々難しいことも多いかもしれません。
その方の今まで行ってきた生活様式や動作方法、その人らしさを尊重し、あくまで提案の1つぐらいに捉えていければと思いつつ、今後も試行錯誤していければと思います。

※COPD(慢性閉塞性肺疾患)…タバコなどの有害物質の吸入によって肺に慢性的に炎症が起き、空気の流れ(気流)が制限される結果、呼吸困難などの症状がみられる病気です。

理学療法士 柴田